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背徳の愛に酔いしれたい!?不倫がテーマの妖しく切ない恋愛小説
人生に彩りを与えてくれる恋愛において、最大のタブーといえるのが不倫ではないでしょうか。多くのものを犠牲にしてまで築くその関係は、道徳的には安易に受け入れがたいものです。しかし、禁断の恋が人の興味を刺激するのもまた事実。そんな妖しい背徳の世界を、読書によって疑似体験することができる恋愛小説を集めました。
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1960年代のアイオワ州マディソン郡を舞台に、初老の写真家と平凡な中年主婦の短くも激しい恋を描いた世界的な大ベストセラー小説です。年を重ねてある程度の人生経験を積んだはずの男女が、初めて「真実の愛」にめぐり合ったさまを描いています。甘くてちょっとほろ苦い、大人のためのお伽噺のような一冊です。
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才気にあふれた美しい青年と、夫と子どもがありながら一途に青年を慕い続ける女性の禁断の恋と、その恋が引き起こす悲劇を描いた19世紀フランスの小説です。不倫関係であることを割り切っている青年と、彼を心から愛し続ける女性の心情の対比が何とももどかしく、心のすれ違いゆえに起こってしまう悲劇がとても切ない余韻を残します。
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美徳のよろめき 新版
三島 由紀夫(著)
夫と子どものいる28歳の女性が別の男性と恋に落ち、背徳の関係に苦しみぬいた挙句にその関係を断ち切るまでを描いた物語です。純文学作家としてしられる三島由紀夫の小説ですが、本書は大衆文学的な趣が強く、肩ひじを張らずに楽しむことができるでしょう。不倫を題材にしているにも関わらず、ちょっとおしゃれで優雅な恋愛小説です。
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人物を描くことに注力したチェーホフの短編集です。「犬を連れた奥さん」では火遊びのつもりで関係を結んだ既婚の男女が、その関係に深くはまっていってしまう姿が描かれています。軽いお楽しみから依存へと変化していく男女の心情がリアルに感じられる本書を読むと、愛というものの不条理さについて深く考えさせられることでしょう。
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