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クリテスィーだけじゃない!英米の「ミステリーの女王」たちの代表作
「ミステリーの女王って誰?」と聞かれてまず挙がるのは、アガサ・クリスティーの名前でしょう。しかし英米には、「女王」の称号がふさわしい女流ミステリー作家がクリスティー以外にもたくさんいます。そのなかから彼女とほぼ同時代に活躍した5人と、その代表作を紹介します。こんなおもしろいミステリーがあったのか!?と驚かされるはずです。
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二人のウィリング
ヘレン・マクロイ(著) , 渕上 瘦平(訳)
ヘレン・マクロイは1904年ニューヨーク生まれ。本格ミステリーにサイコスリラー的なプロットや、超自然的な要素を盛り込むことを得意としていました。そして本書は、精神科医のポール・ウィリング博士が活躍するシリーズものの一つです。無駄のない緻密な構成と犯人の意外性に、推理小説ならではのおもしろさが詰まっています。
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スイート・ホーム殺人事件 新訳版
クレイグ・ライス(著) , 羽田 詩津子(訳)
クレイグ・ライスは1908年シカゴ生まれ。明るくウィットに富んだ作風で知られています。本書は彼女の人気作品の一つで、ミステリー作家の母親とその3人の子どもが住む家の隣で殺人事件が起こります。事件を解決してお母さんを売れっ子にしようともくろむ子どもたちの活躍を、ユーモアたっぷりに描いた愛すべき推理小説です。
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パトリシア・ハイスミスは1921年テキサス生まれ。本書はトム・リプリーを主人公にしたクライムノベルのシリーズものの1作目です。アラン・ドロン主演映画の原作としても知られています。自分の欲求に忠実に行動するあまり、何度もあぶない橋を渡るリプリーの行動にハラハラしながら夢中で読める一冊です。
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曲がり角の死体
E.C.R.ロラック(著) , 藤村 裕美(訳)
E・C・R・ロラックは1894年ロンドン生まれ。英国ミステリーの黄金時代に、アガザ・クリスティーと肩を並べた最良の女性作家の一人として評価されました。本書では交通事故で大破した車の中から見つかった死体をめぐって、マクドナルド主席警部の活躍が光ります。ロラックのもち味であるロジカルな謎解きがたっぷり楽しめます。
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ダフネ・デュ・モーリアは1907年ロンドン生まれ。ヒッチコックにより映画化された『レベッカ』や『鳥』の原作者としても知られています。本書はヴェネチアで双子の老婆と出会った夫婦に訪れる奇怪な出来事を幻想的に描いた表題作など、5つの短編を収録。デュ・モーリアのミステリアスな作風が存分に味わえます。
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