ブックキュレーターhonto編集員
子どもの頃が懐かしくなったときに読みたい。繊細で複雑な子ども心を描いた小説
ふとした瞬間に子ども時代を思い出すことはありませんか?懐かしいあの頃の感覚を味わいたいときは、子どもの繊細な感性を描いた小説を読んでみてはいかがでしょうか。素朴ながら温かみのある物語は、忙しい毎日のなかで忘れかけていた子どもの頃の感覚を呼び起こしてくれます。子どもが感じる世界が見事に描き出されている小説を集めました。
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若い芸術家の肖像
ジョイス(作) , 大澤 正佳(訳)
主人公 スティーブン・ディーダラスの幼少時代からの成長を書いた小説です。主人公の年齢に合わせて文体を使い分けることで、子どもの成長の過程を表現しています。家族や友人との交流のなかで揺れ動きながら成長していく主人公の繊細な心が描き出されていて、読んでいるうちに子ども時代を追体験できる一冊です。
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主人公 ハンス・ギーベンラートは神学校に入学するものの、そこでの生活になじむことができません。規則に縛られることを嫌う少年の複雑な心が、教師や友人とのエピソードを通じて細やかに表現されています。作者 へルマン・ヘッセの少年時代の体験が色濃く映し出された自伝的小説です。
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悲しみよこんにちは
サガン(著) , 河野 万里子(訳)
主人公セシルは、男やもめの父とその愛人 エルザとともに南フランスの海辺でバカンスを楽しんでいます。そこに父がセシルの母の古い友人 アンヌを呼んだことで、静かだった日常に波乱が巻き起こります。子どもから大人へと成長する途上にある少女の心の揺れ動きが、美しい文章でみずみずしく表現されています。
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