知られざる魅力に迫った、マイナー部活動に捧げる青春小説

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直木賞作家、朝井リョウによる男子チアリーディングをテーマとした小説です。柔道一筋だった主人公がケガをきっかけに引退し、幼馴染に誘われるまま男子チアチームを結成。女子のイメージが強いチアの世界で、男子が試行錯誤しながら奮闘する様子がコミカルに描かれ、読者に笑いと感動を与えてくれます。

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ミステリー作家・乙一が「中田永一」名義で執筆した、合唱部をとりまく青春小説です。美人の臨時顧問目当てに、男子の入部が殺到した田舎の合唱部。本来の部員である女子と下心満載の新入り男子、破天荒な顧問は最初こそ衝突し合うものの、次第に一丸となって大会に臨みます。混声合唱の魅力が詰まった一冊です。

敬虔（けいけん）な牧師の父と自由奔放なオルガン奏者の母をもつ高校生・一哉が、オルガン部の部活を通して両親との関係や自身を見つめなおし成長していく音楽小説です。友人らに支えられながら、家庭を捨てて恋人と出奔した母との思い出の楽器であるオルガンに向き合っていく、けなげな主人公。読み進めながら、思わず応援してしまう物語です。

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工科大学の「機械制御研究部（通称キケン）」を舞台に、癖のある部員たちが犯罪スレスレの実験や破壊的行為に勤しむ青春の日々を描いた小説です。大学生ならではの無鉄砲な行動力と、ロボット製作に傾ける理系男子の情熱に触れられる本書。主人公が過去を回想する形で進められるため、読了後は少しセンチメンタルな気分になります。

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コンピューター開発に憧れて工業高校に入った女子・心が、昔ながらの手作業を追求する「ものづくり部」に入部し、古きよき技術を見直していくという新機軸の部活物語。ものづくりとは、日本の職人による製造業のこと。男性社会の印象がある鉄工の世界が女子の視点で描かれるため、驚きや発見を主人公と同じ目線で感じられます。