ブックキュレーターhonto編集員
ギャンブル好き、必読!賭博師たちの壮絶な浮き沈みをリアルに描いた小説
依存症が深刻な社会問題ともなっているギャンブルは、一攫千金の夢がある反面、人生のどん底に叩き落されかねない危険な娯楽です。そんなギャンブルを題材とした小説を集めました。いずれも真に迫った博徒の物語なので、賭け事が好きな方はギャンブルをする代わりに、ここで紹介している本を読んでみてはいかがでしょう。
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戦後復興期の激動の状況で、厳しい賭け麻雀の世界に生きる若者の姿を描いたピカレスクロマン(悪漢小説)です。主人公をはじめ、彼と関わる賭博師たちの壮絶な生きざまは圧巻のひと言。希代の賭博師でもあった阿佐田哲也の自伝的的な物語で、ギャンブラーたちによるヒリヒリするような駆け引きがたまらない極上の娯楽小説にもなっています。
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偶然の音楽
ポール・オースター(著) , 柴田 元幸(訳)
妻と離婚し愛車に乗って流浪の旅に出たジムは、ひょんなことからすご腕のポーカー・プレイヤーだと自称する若者と出会います。彼に共感を覚えたジムは、若者の腕を信じてある勝負の場に同行することになるのだが・・・。負け犬の悲壮を描いたオースターによる異色作。衝撃的なラストが切ない余韻を残します。
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賭博師たち
伊集院 静(ほか著)
8人の作家による賭博を題材にした8編が収録されたアンソロジーです。騙すつもりが騙された男の意外な顛末、受胎の有無を賭けにする女の謎、「雀聖」と呼ばれた阿佐田哲也との思い出を綴ったエッセイなど、どれも一筋縄ではいかない賭博師たちの奇想天外な物語ばかりです。曲者ぞろいのギャンブラーたちが織りなす物語に、存分に酔いしれてください。
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