ブックキュレーター宮川千明
悩める自分の背中を押してくれる、占いにまつわる本
最近ついてないなぁというとき、あと一歩決断できないとき、とにかく現状を脱したいとき、たまには占いの力を借りてみるのもいいのではないでしょうか。当たるも八掛け、当たらぬも八掛けと言われますが、占いは悩みを少しでも解決に近づけてくれることも多いです。ここでは占い師や占いのアイテムが登場する本を集めました。
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山の中で祖母に育てられた主人公の雫石が、都会に出て目の見えない占い師・楓の元で働き始め、祖母、楓の恋人の片岡さん、そして既婚者の恋人など、様々な人に守られて人生の旅を始めた彼女が、感覚的にも理性的にも自分を見つめながら成長していきます。この本そのものが、占いのように背中を押してくれます。
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突然、占い師に声をかけられ、占いを始めることになった著者。占いにやってくる人たちと真剣に向き合うことで、その才能を開花させていきます。いろんな悩みを持った人がやってくるから、占い師ってタフじゃないとできない仕事なのがわかります。手相の知識も楽しく学べる一冊です。
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鬱屈精神科医、占いにすがる
春日 武彦(著)
老いのせいなのか、憂鬱さから逃れられない精神科医。とはいえ、自分で自分の治療はできないし、同業者に相談するのは手の内を知っているから気が進まず、そこで頼ったのが占い師でした。占いというと女性のものというイメージですが、男性(おじさん)が占い師に頼る姿は哀愁があり、そして失礼だけどユーモラスです。
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宿命の交わる城
I.カルヴィーノ(著) , 河島 英昭(訳)
タロットカードの意味を読み解くことで書き進められた小説です。少し読みにくい部分もありますが、こんな風に物語を作ることもできるんだ!と驚きました。占いというより小説の構成が面白い一冊です。この本がきっかけで、タロットカードを手に入れたくなるかもしれません。
ブックキュレーター
宮川千明大手電子書籍取次会社にて、出版社向けの営業を3年間担当。中学生のころ読んだヘッセの『車輪の下』をきっかっけに読書が習慣になる、さらに、高校生になりフランスの現代小説の独特の世界にはまり、大学ではフランス文学を専攻。現在はフランス文学に限らず広く読み漁るが、コレだ!と思える作品に出会うと、その著者の作品を全点制覇したくなるタイプ。自分の本棚は小説・エッセイが大半を占め、数少ないビジネス書は入門編ばかり。笑いつでも、どこでもという感覚で電子書籍を好んで読むようになってから、読む量・スピードが格段に上がった経験を持つ。王道の紙の読書に加え、「忙しい貴方に電子書籍を!!」というリーディングスタイルも啓蒙していきたい・・・と秘めながら想う。
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