ブックキュレーター会社経営者&編集者 藤岡比左志
国民の97%が「幸福」と答える国、ブータンの素顔を知るための5冊。
2017年の秋篠宮家眞子内親王の公式訪問でも注目を浴びた、ヒマラヤ山麓の小国・ブータン。この国はなぜ世界一幸福な国と呼ばれるのでしょう。まだまだ日本人には知られざる面の多い謎の国。自然に恵まれ、観光的にも魅力あるこの国の素顔とは?実際に旅をしながら読むだけでなく、読み物としても面白い本を選んでご紹介します!
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鎖国を止めて、「国民総幸福」を提唱する独自の近代化政策を推進したのは第4代国王(現国王の父)。その時代に1981年から10年間、国立図書館顧問として赴任した今枝由郎氏によるエッセイ。チベット仏教研究者だけあって、信仰と人々の暮らしがよく観察され、ブータン人の性格や考え方が明快に伝わってくる良書です。
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今枝氏から30年後。ブータン王国の初代首相フェローとして、2010年から1年間ブータンに滞在した元マッキンゼーの御手洗瑞子氏の本。女性らしい視点だけでなく、コンサルタント的な視点もあわせてブータン社会を生き生きと描き出します。特にブータンの男女関係の章は秀逸。山積する社会問題への目配りもあります。
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定番中の定番ガイドブック。国内で発刊されるブータンのガイドとしては、本書を超えるものはないと言えるでしょう。特にこのブータン編では、チベット仏教や民俗、伝統文化の紹介に大きくページが割かれ、読み物としても十分楽しめます。写真や地図も豊富でブータン旅行には必携ですが、安楽椅子旅行者にも強く推奨します。
ブックキュレーター
会社経営者&編集者 藤岡比左志ダイヤモンド社にて、雑誌編集者として約10年、書籍編集者として約8年ほど従事する。マネー誌「ダイヤモンドZAi」創刊編集長などを経て、「地球の歩き方」発行元のダイヤモンド・ビッグ社代表取締役を務める。趣味は旅と投資(笑)。飛行機の中で、ビールやウイスキーを飲みながら、ひたすら読書に没頭している時間が至福の時。読書の大半は電車やバスの中、あるいはクルーズ船の中など乗り物内。または酒場の片隅。読書傾向はノンフィクション、小説、エッセイなど多岐にわたるが、日本や中国などの歴史関係の書籍や山岳遭難、漂流、天変地異、犯罪、事件などを扱った本を好む。好きな作家は、吉村昭、陳舜臣、中村彰彦、佐木隆三など。
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