空を飛んでみたい！飛行することに夢中になったヒコーキ野郎たちの本

空を飛ぶことを本気で考えた、最初期の人類の1人といってもいいであろうレオナルド・ダ・ヴィンチ。彼が設計した飛行機を、紙飛行機にして実際に飛ばしてみることができる本です。500年ほど前に抱かれた空を飛ぶ夢を現代に実現しよう、という粋な企画といえるでしょう。

1903年に世界初の有人飛行に成功したライト兄弟についての詳細な伝記です。一介の自転車屋であった兄弟が、いかに離陸を成しとげたのか？日記や手紙などかつてない膨大な資料をもとに、空を飛ぶ夢が現実のものとなった過程と紆余曲折が執拗に描かれています。歴史的瞬間に立ち会っている気分を味わえる一冊です。

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ツェッペリンの飛行船からライト兄弟へ、飛行機の進化をオンタイムに体験した稲垣足穂。彼は飛行機乗りではありませんが、飛行機に憧れるばかりに、人類が空を飛ぶことを一つの哲学にまで昇華してしまった稀有な作家です。飛行への想いが強すぎて航空工学や宇宙論に没頭し、空想のなかで自由自在に空を飛びました。

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国際郵便パイロットとして世界を股にかけた小説家サン＝テグジュペリが、自らの、あるいは同僚たちのすさまじい経験について綴ったエッセイ集です。空を飛ぶ日々のなかで思い知った大地の厳しさと重力。それを征服するための手段が、著者にとっては飛行機でした。人間が空を飛んだからこそ可能になった思考の軌跡が、この一冊に詰まっています。

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大西洋を横断飛行したリンドバーグがやがて大戦に巻き込まれ、母国アメリカの参戦反対を訴えながらも時代に翻弄されていく過程と、その悲しみがひしと伝わってくる日記です。ただ飛びたいだけなのに、どうして敵味方を区別しなければいけないのか・・・。だけど飛ばずにはいられない、そんな矛盾する葛藤に苦しむ偉大なヒコーキ野郎の記録です。