ブックキュレーターhonto編集員
好きなこと、夢中なことだけに生きた素敵な自由人。植草甚一の魅力を堪能する本
出世や成功なんてどこ吹く風。亡くなるまで大好きな映画や読書やジャズに明け暮れ、洒脱で親しみやすいエッセイで若者をとりこにした植草甚一。エッセイはもちろん、自伝や日記など、はじめての読者にも彼の魅力がたっぷり伝わる本を集めました。好奇心のおもむくまま自由に生きたその姿に、憧れをもたずにはいられないでしょう。
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『つまらないことばかり書いているなあ』『また横道にそれてしまった』といいながら、思い出すまま気ままに半生を語った一冊です。東京の下町に生まれ、早くから読書や映画に夢中だったことや、戦時中も洋書を読んでいて非国民呼ばわりされたエピソードなど、幼い頃から自分の感性や好奇心に正直だったことがわかります。
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はじめて訪れたウキウキ感が文章から立ち上ってくるようなニューヨーク滞在中のエピソードをはじめ、東京での古本屋やブティックめぐり、音楽や映画、洋書や池波正太郎の書評まで。興味のおもむくまま、縦横無尽に綴られた文章が収められています。当時著者は60代。その好奇心と感性の瑞々しさに脱帽してしまいます。
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49歳で突然モダン・ジャズにはまった著者が、レコード鑑賞とジャズ喫茶通いに明け暮れた日々を通して感じた、ジャズの魅力を教えてくれる一冊です。「勉強」といっても堅苦しい評論は一切なし。「モダン・ジャスとコーヒー」などの親しみやすい切り口で、ジャズを知らない読者もグイグイと惹き込まれていきます。
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丁寧な手書きのペン字で綴られた、約半年間の日記です。人気エッセイストとして原稿に追われる毎日・・・のはずが、『書いていたら眠たくなった』『つまんないなあ』と、いたってのんびり。催促の電話がきても、ついつい古本屋や喫茶店に出かけてしまう姿にクスリとさせられつつ、自分も街を歩きたくなる一冊です。
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植草甚一の趣味の世界をビジュアルで堪能できる一冊です。壁一面本に囲まれた自室や愛聴していたレコードコレクション。国内外の雑誌や新聞の切り抜きが貼りつけられた膨大な数のスクラップ・ブック。他にも街をブラつく本人の姿や買い集めた文具や雑貨などなど、眺めているだけで胸躍る写真がいっぱいです。
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