ブックキュレーターアスコム 編集者 柿内尚文
なんか、やる気がしない・・・、そんなあなたに心に熱い火をつける!心にパワーを注入してくれる!「プラシー本」
やる気が上がらないとき、僕は本を読んで、気分を上げるようにしています。これ、かなり効くんです。こういう本を、僕は「プラシー本」と命名しました。偽薬を使って効果を出すことをプラシーボ効果といいます。本を使って心を喜ばせてくれる、心が熱くなる、それが「プラシー本」です。ここでは、自分が編集した本も含めておすすめの「プラシー本」を紹介します。
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スロー・イズ・ビューティフル 遅さとしての文化
辻 信一(著)
スピード社会に対する警告を鳴らす文化論なんですが、疲れた心にじんわり効いてくるプラシー本でもあります。特に毎日が忙しい人におすすめです。先のことばかりを追い求めて、「今」を大切に生きていない。「今」とは一体何なのか?忙しさにかまけている自分に語りかけられているようで、気づきの多い1冊です。
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服を作る モードを超えて
山本 耀司(著) , 宮智 泉(聞き手)
僕は高校生の時ファッションデザイナーになりたかったんです。同世代の人(40代後半)にはわかるかもしれないですが、80年代の日本のファッションシーンは本当に眩しく、輝いていました。その中で突出して活躍していたデザイナーの一人が山本耀司さんです。ずっと憧れの人です。60代を越えたいまも、「美しい服とは何か」を求めて服を作り続ける彼の言葉が、ゆるゆるしている自分を叱ってくれているかのようで、読み返すたびに、心が熱くなる1冊です。
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この本、実は自宅でいつも目につくところに飾っています。この本の最大の魅力はタイトルとカバーです。日々、イライラきたり、感情的になったりすることがあるので、そんなときに、この本のタイトルを見ます。すると、「ハッ」と我に返り、冷静になれるんです。内容もいいんですが、とにかくタイトルがいい。飾って使う本があるということを教えてくれた1冊です。一家に1冊、「飾り本」です。
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自社の本ですみません。松岡修造さんの熱い言葉と、その言葉が意味することを解説した、松岡修造ブームの原点、それがこの本です。実際に読んだ方から「この本を読んで勇気をもらい告白したらうまくいった!」「就活がこの本のおかげで成功した」「生きることが楽しくなった」「甲子園(高校野球)でベスト8までいけた」など、本当に驚くほどの反響があった本なんです。「本ってすごいな」ってことを、改めて教えてくれた1冊です。
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また自社の本ですが、最初に紹介した「スリー・イズ・ビューティフル」とは違った視点から「今」の大切さを教えてくれる内容です。著者の小澤竹俊さんは、これまで数千人を看取ってきたホスピス医。NHK「プロフェッショナル」にも出演されたのでご存知の方も多いんじゃないでしょうか。「明日の自分に宿題を残さず、今日を生きる」「やらずに後悔してこの世を去るのが一番辛い」など、小澤先生の言葉は、読む人の背中をきっと押してくれるはずです。
ブックキュレーター
アスコム 編集者 柿内尚文憧れて入った広告業界をたった数年で辞めて(挫折)、心機一転、出版業界へ。それから20年、ずっと編集者をやっています。いまは、「かかわった本を多くの人に読んでもらいたい!つまり、かかわった本すべてをベストセラーにしたい!」という思いをもってやっています。嫌いな言葉:「出版不況」。好きな言葉:「ベストセラー」。
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