ブックキュレーターhonto編集員
言葉ってこんなにおもしろい！ウルトラC級の「言葉遊び」が楽しめる本
社会に出ると、TPOに合わせた正しい言葉遣いを求められる私たち。形式的な言葉ばかりのやりとりに、つまらなさを感じることもあるかもしれません。そんなときに読みたい、言葉本来のおもしろさに気づかせてくれるアクロバティックな言葉遊びが楽しめる本を集めてみました。正しさを求めて、がんじがらめになっている頭と心もリフレッシュできるはずです。
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完訳 ナンセンスの絵本
エドワード・リア 柳瀬 尚紀訳
言葉遊びでいっぱいの英語の5行詩を、これまた遊び心あふれる日本語押韻詩に翻訳。『おっさんたまたま子供の頃に／やかんに墜落まあもろに』『娘の鼻は長いも長い／床にも届いてこれでは実害』などなど、声に出して読んでみると、まるでナンセンスなラップのよう。リズミカルな言葉に体も心も踊る楽しい一冊です。
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土屋耕一のことばの遊び場。
土屋 耕一（著）
前から読んでも後ろから読んでも、同じ言葉になる回文。そんな回文を中心に、早口言葉やちょっぴりエッチなバレ句など、名コピーライターが遺した言葉遊びが堪能できる本です。まるでおもちゃで遊ぶ子どものように、楽しそうに言葉と戯れる姿がチャーミング。回文の発想法も教えてくれるので、自分でも試したくなること必至です。
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ことばあそびうた
谷川 俊太郎（詩） , 瀬川 康男（絵）
『かっぱらっぱかっぱらった』『はなののののはな／はなのななあに』このような眺めているだけでは何のことやら、という詩が15編。しかし声に出して読むとあら不思議。意味と音がハーモニーを奏ではじめます。言わばこれは、頭だけでなく身体もつかって楽しむ本。考え抜かれた言葉の並びに驚嘆してしまうでしょう。
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なんの変哲もない「カップ焼きそばの作り方」を、古今東西の作家や著名人らの文体や口調を模写して説明した、遊び心あふれる一冊。『私に湯切りをする資格があるのでしょうか』とつぶやく太宰治の「焼きそば失格」をはじめ、極端なまでに特徴をとらえた見事な模写に、何度吹き出してしまうやら、わかったものではありません。
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