ブックキュレーター映画プロデューサー 叶井俊太郎
社会問題にもなってきてる老人介護本5冊はこれ!
オレの母親も70歳を越えた。そろそろボケも始まるかも知れない。が、うちは親も子も放任主義で母親とは歩いて10分ほどの近所に住んでいるが、もう3年ほど会ってない。なにかあれば電話かメールしてくるだろうし、なにも連絡ないってことは問題ないってことだ。ま、年に1回くらい金くれ!と連絡はあるが・・・。まだ老人介護してないが、いずれその時がくるだろうということで読んでみた老人介護本5冊がこれ!
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介護の疲れから、家族が介護者を殺してしまう。こんな感じのニュースはたまに見かけ「ふーん、なんか大変だな」と他人事のように思ってたが、これ読むと重度の認知症の親を持つ子どもたちの日常がマジで過酷過ぎる。ここまで追い込められたら介護者を殺すか自分が自殺するしかない。いずれ自分にも起こる問題だよな。マジで気が滅入る1冊。
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朝日新聞社の記者が裁判所の法廷で取材した切なくて気が滅入る29の殺人事件。メインは介護殺人。80代のばあさんが同じく80代の認知症のじいさんの介護をしていたが、じいさんの若い頃の浮気を知り、嫉妬で殺してしまう!98歳の寝たきりの母親が「100歳まで生きる!」と言った瞬間、74歳の息子が「このままじゃ先にオレが死ぬ。」と母親を殺してしまう。と、まあ老人たちのいたたまれない被害者加害者の線引きが難しい、マジでどうしようもない事件の連続でそれぞれ共感する部分もあったりして、明日は我が身だなあと思う1冊。
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タイトルは過激だが、中身はそんなでもない。簡単にいうと介護に疲れて親を殺して殺人者になるのであれば、親を老人ホームに入れた方がいい、という感じ。オレはてっきり親の捨て方について具体的にどうやって捨てるのか詳細が書いてあるかと思い期待して買ったんだけどね。親をゴミ捨て場に捨てるわけにもいかないだろうし、現代に姨捨山があるわけでもない。著者には次回作で具体的な親の捨て方について書いてほしい!
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下流老人というのは収入が少なく、貯蓄もゼロ、友人知人家族もいない孤独な老人のことらしい。こういう境遇の老人たちはひっそりと死んでいく。そんな死にそうな老人たちに著者は取材した。飲み屋で働いても給料が安く道端の草をナベで煮てたべる老人、うつ病の娘の介護をする認知症の母親などそりゃ無理だよ!って話が満載で、読んでて気が滅入る下流な人々たちの日常生活はマジで驚愕しまくりですよ!
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母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記
松浦 晋也(著)
50歳独身男の著者が認知症を発症した母親を介護してパニックになっていくという介護ノンフィクション!毎日の食事と風呂と排泄の処理。自分の母親にこれができるか?と想像してみるとオレはできない!オレはこれ読みながらタイトルの通り「母さん、ごめん。オレは介護できない」と思ったね。母親が認知症になったら速攻で老人ホームに入ってもらうことにしよう。
ブックキュレーター
映画プロデューサー 叶井俊太郎(株)サイゾーTOCANA編集部 配給宣伝プロデューサー。『キラーコンドーム』などのホラーコメディ映画から、日本でも大ヒットした『アメリ』まで幅広い買い付けと宣伝をプロデュース。ピクトアップ、日刊サイゾーなど雑誌連載コラム多数。主な著書に映画評論家江戸木純氏との共著『映画突破伝』、『ビッグヒットは五感でつかめ!』、奥様で漫画家の倉田真由美氏との共著『ダメになってもだいじょうぶ—600人とSEXして4回結婚して破産してわかること』など。ノンフィクションやコミックを中心に1,000冊を超える本を所有。気になる本があれば片っ端から購入するクセがあり、自宅の本棚には本が日々増加中。
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