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スケールの大きな「ホラ話」に大笑い!トール・テール系SFの世界
英米文学には「トール・テール」という伝統的なスタイルがあります。それは開拓時代のアメリカで生まれた荒唐無稽なホラ話のこと。ここではそんなトール・テールを現代によみがえらせたような、大らかで素朴な味わいをもつSFを集めました。現代のホラ話を巧みに語る語り部たちの技を、ぜひご堪能ください。
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巨大な山を旅するトラック運転手と家出少年の交流を描いた表題作ほか、不思議な9編を収めた短編集です。冗談のようなホラ話を何食わぬ顔で語ってくれる著者の語り口は、まさに現代のトール・テールそのもの。批評家に「大好きな南部のおじさんが話してくれるような物語」と言わしめた、ビッスンの魅力を満喫できます。
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幼なじみの3人の少年少女が海辺で見つけたのは、人が入れるほど大きな靴。それは夏至の夜に起きる不思議な事件の始まりでした・・・。本書は、昔話を思わせる懐かしくてやさしいファンタジー。巨大生物や神出鬼没のカーニバルなど荒唐無稽なホラ話の素材を用いながら、繊細で、ノスタルジックな読後感をも味わえる名作です。
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トール・テールは本来アメリカのものですが、イギリスの小説家コッパードの短編集にもトール・テールによく似た味わいがあります。民話的な題材の採り方もさることながら、人を食ったような結末、あっけらかんとした語り口調はまさに「ホラ話」の風味。SFファンだけでなく、少し変わった話が読みたい方にもオススメです。
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スケールの大きなホラ話をトール・テールと分類するなら、わが国にもそれに該当するような作家がいます。その1人が漫画家・吾妻ひでお。とぼけたユーモアのセンス、極端なほどエスカレートしていく話運びの妙は本場のトール・テールにも引けを取りません。ここでは数ある著書の中から、代表作を集めたこの一冊をチョイスしました。
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