ブックキュレーター中学・高校生向け英語塾「J Prep斉藤塾」代表 斉藤淳
親が学ぶ喜びを味わえる本
私は、J PREPという英語塾を運営しており、様々な親を見てきました。一つの傾向として、幼児英語教室に通わせる親の大半は、自分自身は子供頃は英語教室に通っていなかったという事実があります。つまり、自分が体験していないことを子供に勧めていることになります。
子供の教育には、親自身が学ぶ喜びを知り、その姿勢を見せることが重要と考えます。そこで、教育や英語を題材として、学ぶ喜びを味わえる5冊を選びました。
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この本は、社会学・経済学・認知学の知見から、社会全体における幼児教育の問題点とその是正方法まで解き明かしています。
わが子のことだけでなく、社会として、幼児教育にどう取り組むべきかを考えるきっかけを与えてくれるはずです。しっかりとした学術的研究を下敷きにしていることも特筆できる点です。 -
先にあげた「幼児教育の経済学」がデータに基づく平均的な傾向を示したものであるならば、こちらはスティーブ・ジョブズ 等の天才(異常値)に共通する特徴を描いています。実は科学的根拠という意味では怪しい主張なのですが、「幼児教育の経済学」と合わせて読むことで、教育論が立体的に見えてくると思います。
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人生の成否を決定づける「やり抜く力」について、その理論と、伸ばす方法について記載されています。データ分析とストーリーテリングのバランスもちょうどよい1冊です。本書を読めば、大人も子供も「今日から早速取り組もう!」と、人生を前向きに捉えられるはずです。
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英語を学ぶハウツーの前に、なぜ学ぶのかを立ち止まって考えることは重要です。我々日本人が英語を学ぶ背景には、国際政治での権力闘争があったことは言うまでもありません。言葉の社会的な文脈を認識し、言葉そのものへの感受性を養う良書です。
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英語学習も「理論」と「実践」には大きな隔たりがあったりします。双方を踏まえた本は、自分で言うのもなんですが珍しいです。この本は、私が英語でビジネスや研究の最前線で戦ってきた経験を活かし、学術的知見を参考に、具体的にどのような教材を使ったらよいか?という極めて実践的なところまで踏み込んで書きました。
ブックキュレーター
中学・高校生向け英語塾「J Prep斉藤塾」代表 斉藤淳中学・高校生向け英語塾「J Prep斉藤塾」代表。元イェール大学助教授。元衆議院議員。1969年山形県生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業、イェール大学大学院博士課程修了(Ph.D. 政治学)。イェール大学助教授、高麗大学客員教授などを歴任。 2012年、アメリカより帰国し、東京・自由が丘にて英語塾を起業。現在、自由が丘、渋谷、山形・酒田にて塾を展開。「自由に生きるための学問」を理念に、第二言語習得法の知見を最大限に活かした効率的なカリキュラムで、生徒たちの英語力を高め続けている。 研究者としての専門分野は日本政治・比較政治経済学。主著『自民党長期政権の政治経済学』により、第54回日経・経済図書文化賞などを受賞。近著に『ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語』がある。
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