魅惑的な少女たちの物語に惹き込まれる！幻想的で艶かしい桜庭一樹ワールド

家が貧しく現実主義の中学生・なぎさと、国民的アイドルの父をもつ美少女・藻屑の切ない友情を描いた物語です。藻屑の秘密を知ったなぎさの葛藤や少しずつ深まる2人だけの絆、過酷な現実に立ち向かおうとする彼女たちのひたむきさに惹き込まれます。夢と現実の狭間で揺れる少女たちの心模様、さらにその切ない結末が胸に迫ります。

日本人学生・一弥と美少女・ヴィクトリカが、さまざまな事件を解決するミステリーです。博識でつねにクールなヴィクトリカが、一弥と過ごすうちに見せるようになるあどけない一面が魅力的。物語が進むにつれ純粋さや強さが増し、謎といった新たな一面も見せてくれます。どんどん魅力を増すヴィクトリカに、誰もが魅了されるはずです。

鳥取の旧家・赤朽葉家で生きる3世代の女性の人生を描いた物語です。「千里眼」として赤朽葉家の奥様になった祖母、短い人生を激烈に生きた母、そして無気力で何者でもない娘、という3人の個性的な女性を時代背景と共に鮮やかに描き出しています。それぞれの少女時代の心の機微が丁寧に綴られ、それぞれに感情移入してしまうでしょう。

震災で孤児となった花は、おじの淳悟に引き取られます。幼い花は淳悟を愛し、淳悟もまた花を深く求めるようになっていきます。ふたりは誰にも知られてはいけない関係のまま、長い年月を過ごします。花の純粋で暴力的な愛情の強さに怯んだり、恋する花の愛らしい様子に胸が痛んだりと、読み進むほどに心震わされる物語です。

あどけなく純粋な少女・荒野の、12歳から16歳までの4年間の成長を描いた物語です。12歳の荒野はあどけなく、まだ恋も知りません。しかし中学に入学し、新しい人間関係のなかで少しずつ女性として目覚めていきます。体も心も目まぐるしく変化していく荒野の姿に、誰もが青春のきらめきを感じるでしょう。