ブックキュレーターhonto編集員
頭が「?」でいっぱいに!?福永信の未知なる小説
読み始めたとたんに、「小説とはこういうもの」というイメージがガラガラと崩れ去ってしまうのが福永信の小説です。ありえない設定。1行先も読めない展開。謎が謎を呼ぶ、たくらみに満ちた構成。そんな前衛性をもちつつも、どこか子どもっぽい遊び心とラディカルさ、吹き出してしまうほどのユーモアにあふれているところも魅力です。
- 11
- お気に入り
- 1531
- 閲覧数
-
『いい湯だが電線は窓の外に延び』と、先のまったくよめない文章で始まる表題作。図書館で出会ったばかりの高校生の男女が、次の行では近所もうらやむほど仲のいい夫婦になっていたりします。そんな突然の飛躍や視点の変化で、小説の予定調和をかく乱する三つの短編を収録。1行先も予想できないスリル感がたまりません。
-
夜な夜なクラスメイトの女子の部屋に忍びこみ、日記を盗み読む小学生男子。そんな、どこかおかしな主人公たちが登場する短編集です。次々と非現実的な状況に巻きこまれる彼らですが、なぜかまったく驚くことはありません。頭のなかで描いた情景が次々とくつがえされ、裏切られてゆくような、ほかにない読書体験となるでしょう。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です