ブックキュレーターhonto編集員
孤独を感じている人へ贈る。心温まるアメリカ文学
ここで紹介する本には、孤独や喪失感に悩む人々が登場します。なので、決して楽しい話ばかりではありません。しかし、登場人物と同じような悩みをもった人が読むと、「ひとりぼっちではなかったんだ」と気づかせてくれます。そんな読者にやさしく寄り添うような、心温まるアメリカ文学を紹介します。
- 119
- お気に入り
- 13437
- 閲覧数
-
「孤独」や「偶然」をテーマにすることが多いポール・オースター。本書では住む家を失い天涯孤独ともなった青年が、ニューヨークを舞台にさまざまな偶然の出会いや出来事を通して、再生していく姿を描いています。名ストーリーテラーとされる著者の描く美しい物語が心に響きます。
-
漁師である老人サンチェゴはもう全盛の輝きを失い、不漁続きの毎日を送っています。それでも彼は小舟に乗り、たった一人で漁に出ます。広大な海の上で孤独な漁を続ける彼の姿から、自然を相手に戦う人間の強さ、美しさを垣間見ることのできるヘミングウェイの代表作です。
-
島で唯一の小さな書店を営んでいるフィクリー。彼は妻を失い、島の人々には変わり者扱いされています。しかし、そんな彼に転機が訪れます。書店に捨てられている子どもを発見し、彼女を自分の手で育てる決心をするのです。周囲のフィクリーに対する見方の変化や、2人の関係が深くなっていく過程に強く心を揺さぶられます。
-
O・ヘンリー ニューヨーク小説集
O.ヘンリー(著) , 青山 南(訳) , 戸山翻訳農場(訳)
短編の名手O・ヘンリーのニューヨークを舞台とした物語を集めた短編集です。有名な「賢者の贈り物」や「最後の一葉」などは収められていませんが、都会に生きる孤独や喪失感を抱えた人々が織り成す、心温まる21編が収録されています。すべてに短い解説がついているので、当時のニューヨークの社会背景も知ることができます。
-
町でいちばんの美女 改版
チャールズ・ブコウスキー(著) , 青野 聰(訳)
カルト作家チャールズ・ブコウスキーの半自伝的な短編集です。酔いどれ作家の男が薄汚いバーや競馬場で繰り広げる下品でどうしようもない話ばかり。しかし、そんな堕落した生活を赤裸々に描くブコウスキーの物語に惹かれる人は後を絶ちません。なぜなら、孤独を感じている人に寄り添うやさしさが彼の物語にはあるからです。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です