疲れたときに読みたい！明日からちょっと元気が出るようになる本

フィンランドのヘルシンキで「かもめ食堂」という小さな食堂を営むサチエと、ちょっと変わり者で個性豊かな登場人物たちが登場する小説です。食や生活という普通の日常だけど、素朴でやさしい幸福な物語。さくさく読める文体でありながらも、心に響く名言にたくさん出会えます。

北海道の月浦でパンカフェ「マーニ」を営む水縞夫妻と、その店を訪れるいろいろな悩みを抱えたお客さんたちの物語です。みんなそれぞれ抱えているものはあるけれど、それらを丸ごと包み込んでくれます。ホットコーヒーと焼きたてのパンみたいに、温かくて、やさしい小説。疲れたときに、ほっと一息つけると思います。

肉子ちゃん（母）とキクりん（娘）のちょっと変わった母娘の物語です。肉子ちゃんは太っていて、不細工で、底抜けに明るい女性です。キクりんは可愛くて賢いので、そんな肉子ちゃんを恥ずかしく感じています。自意識に疲れていたり、「ちゃんとしなきゃ」と思い詰めているときに、勇気と元気をくれる小説です。

片道15分の阪急電車で動き出す、出会いと別れとそれぞれの人生の物語です。章ごとに視点が変わるため、登場人物のそれぞれの視点を楽しむことができます。電車でのちょっとした出会いや行動で、明日がもっと素敵な1日になるかもしれない。そんな風に思わせてくれる、じんわりと心が温かくなる小説です。

音楽家、俳優、文筆家として活躍中の星野源による初めてのエッセイ集です。何があっても生活はつづいていくのだから、そんなつまらない日々をおもしろがろう、という著者ならではの視点で生活や生き方について書かれています。きっと読了後は、何気ない日々をおもしろがって生きようという気持ちになるでしょう。