共に生き、時に戦い、あるいは食べる。人と龍が生きる世界を描いたコミック

「龍は宝の山！」空を泳ぐ龍を追う、捕龍船と呼ばれる飛行船に暮らす人々の物語です。彼らは龍の肉や油を売って報酬を得ながら旅を続けています。一方で龍の肉は彼らの大事な食糧でもあります。焼いて、燻製にして、内臓だっておいしい。彼らの生きている空を感じるような、画面からあふれる風と雲の描写も必見です。

龍の一族が治める砂漠のオアシスが舞台です。次期頭首の少女には生まれながらの許嫁がいましたが、5年前に事故で行方不明になっていました。新しい許嫁に想いを寄せる日々の中、突然昔の許嫁が戻ってきて・・・。少女はどちらの許嫁を選ぶのか、また荘厳な龍に変身しても心は恋する乙女のままというギャップにも注目です。

ダンジョンでドラゴンに襲われた仲間を助けに行きたいけれど、主人公たちにはお金も食糧もありません。そこで彼らはダンジョン内の魔物や植物を食べて進むことにします。魔物も調理法次第ではバランスの取れた食事に早変わり。襲ったドラゴンだっておいしくいただきたい！魔物を見る目が変わる、ひと味違う冒険物語です。

天に棲む聖龍と闇から生まれた暗黒龍が戦ったのちに共に地上で朽ちた、という古い伝説が残る村に迷い込んだ少女は、村の青年と共に龍をめぐる物語に巻き込まれていきます。そして、聖龍には人間として生まれ変わった末裔がいるらしく・・・。伝説の謎と、それに翻弄される彼女たちの生き様が壮大に描かれます。

国を加護している龍と、その世話係として王宮に雇われた少女との出会いから物語は始まります。少女を気にかけながらも冷たい態度を取ってしまう龍ですが、龍を想う少女との触れ合いに、しだいに心を開いていきます。まっすぐに好意を向ける少女に照れたりイライラしたりする龍の姿が、かわいく見えてくるかもしれません。