ブックキュレーターhonto編集員
なんだかモヤモヤ・・・。世の中の言葉にウンザリしたら手に取りたい本
やけに共感を求めてくるSNSの言葉。「本当ですか?」とツッコみたくなるような意識の高すぎる本のタイトル。あまりに不誠実な政治家の弁明。あなたが社会に閉塞感を感じているのなら、世間にあふれるこうした「言葉」もその原因の一つかもしれません。ここでは、そんなウンザリした気持ちを吹き飛ばしてくれるであろう本を集めました。
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原発危機と「東大話法」 傍観者の論理・欺瞞の言語
安冨 歩(著)
東大話法とは、信念ではなく、組織や自分の立場を守ることを最優先した詭弁術のこと。著者はその悪質性とともに、そうした話法を生み出した日本の歪んだ社会構造を明らかにしていきます。『「もし〇〇〇であるとしたら、お詫びします」と言って、謝罪したフリで切り抜ける』など、東大話法20の規則も掲載されています。
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「一流の人間は皆○○する」「30代は○○すべき」といった自己啓発的な言葉が苦手な方にオススメな一冊です。今や仕事だけではなく、手帳術や片づけ方法にまで侵入してきた自己啓発書。著者はその歴史や内容の分析、さらに作り手への取材を通して、そうした言葉がいかに無根拠で漠然としたものであるのかを明らかにしていきます。
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ポルトガル語の「CAFUNE」=『愛する人の髪にそっと指をとおすしぐさ』など、ひと言で翻訳できない言葉を世界中から集めたユニークな本です。世の中の言葉にウンザリしたときにページをめくれば、言葉に対する「KILIG」(タガログ語で、お腹のなかで蝶が舞っているようなワクワク感)がよみがえってくるはずです。
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紋切型社会
武田砂鉄(著)
批評が単なる文句と見なされ、「いいね」で大雑把につながる言葉が優先されるなか、「紋切型の言葉の背景には紋切型の思考と社会がある」と語る著者。『全米が泣いた』『ニッポンには夢の力が必要だ』など、ありきたりで人に共感と画一化を迫る20の言葉を入り口に、現代社会に対して果敢かつ痛快なツッコミを入れた批評集です。
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