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大人をハッとさせる!思春期前の子どものピュアな視線で描かれた物語
常識の檻にとらわれない子どもたちの言動は、時にわれわれ大人をハッとさせたり、笑わせたりしてくれるものです。大人が失ったみずみずしい感性は、思春期をまだ迎えていない子どもならではの持ち味といえるでしょう。ここでは子どもたちの世界で繰り広げられる、彼らの真剣な眼差しが魅力的に描かれた小説を紹介します。
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麦彦とヘガティーは小学校の同級生。幼い頃に片親を失った2人の、それぞれの視点で描かれる「あこがれ」をめぐる二つの物語で構成された一冊です。サンドイッチ売り場の店員「ミス・アイスサンドイッチ」への小さな恋と、見知らぬ家族への思慕。まっすぐな思いやりと励まし合いが眩しく、読後はやさしい気持ちが胸に広がります。
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まく子
西 加奈子(著)
小さな温泉街に住む小学5年生の慧は、自分自身の体の変化に戸惑い、体の変化をすんなり受け入れる女子たちに恐れを抱いています。そんな時、コズエという少し変わった転校生がやって来て、慧に秘密を打ち明けます。大人への階段をのぼるうえで避けて通れない葛藤を、鮮やかに描き出した物語です。
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毎日きちんとノートをとり、たくさん本を読む小学4年生の聡明なアオヤマくん。ある日、登校途中の空き地でペンギンの群れを発見し、研究を始めます。同じく研究対象である歯科衛生士のお姉さんと「海」に思わぬ関係があることに気づき・・・。最後に胸が締め付けられる、ちょっぴり切ない物語です。
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僕の名はアラム
ウィリアム・サローヤン(著) , 柴田 元幸(訳)
アメリカ西部に住むアルメニア系移民ガログラニアン一族を、アラム少年の視点で描いた物語の短編集です。『史上ほぼ最低の農場主である』メリクおじさん、『一族きっての阿呆頭』で仕事もせず一日中歌っているジョルギおじさん、東洋哲学にかぶれて妙な英語を喋るジコおじさんなど、魅力的で善良な人々が躍動的に描かれています。
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