「お主も悪よのお！」と思わずこぼす悪徳orクセの強い警察官が登場する本

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札幌出身の佐々木譲は、北海道警を舞台にした警察小説をよく書きます。この物語も女性の変死体が発見されるところから始まるのですが、被害者も被疑者も道警本部の警察官。そして極秘裏に捜査を進めるのも、かつて被疑者と組んだことのある所轄署警部補と有志たちという設定です。これぞ警察小説！と唸らされる一冊です。

7年前に行方不明になった少女の事件を追うのが、主人公・都筑刑事。都筑には妻と別れ、スナックの女に貢ぎ、競馬に負け続け、報奨金ほしさに少女の父親を騙した過去があります。やがて少女の遺留品の情報をもたらした探偵の死体が発見され、謎はますます深まり・・・。都筑の心の闇も気になるハードボイルドです。

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この刑事は悪い、通称ハゲタカ。ヤクザの方が人情に厚いというぐらい、悪さも折り紙づきです。信じるものは拳と金。ヤクザにたかって、弱きはくじく。恋人を奪った南米マフィアを相手に、痛快無比の暴れぶり。血も涙も、一片の正義もない悪徳デカが、どうしてこんなに支持されるのか。人気のシリーズの第1弾です。

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二人三脚で悪い「デカもの」です。身長185センチ体重100キロ、柔道部出身の「ウラ」。小柄だが空手の有段者「イケ」。この「最凶最悪コンビ」の特徴は、事件をすべて腕力で解決すること。当然実績はすごく、署内検挙率トップを誇ります。スネにキズはなくとも「こんな刑事とは関わりたくない」と思わせる一冊です。

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堀内信也は、大阪府警のマル暴担当刑事。暴力団が賭場を開くという情報をつかみ、相棒の刑事らとともに現場に突入し、27名を現行犯逮捕します。とここまでは普通の刑事ですが、堀内は普通じゃありません。取り調べで得た情報をネタに、捕まった客を強請り始めるのです。ここまで書いていいの？と心配になる警察小説です。