ブックキュレーターhonto編集員
平和を守り続けたい。だからこそ読み聞かせたいライトな戦争の入門絵本
子どもにもわかりやすい簡単な言葉を使って、戦争がどういうものであるのか、平和な世界がどれほど素晴らしいかを感じさせてくれる絵本を紹介します。戦争を終わらせるために取られる方法として現実ではありえないと思うものもありますが、そうなればいいのにと心から思わせてくれるお話は、平和を願う心を育んでくれること間違いなしです。
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せかいでいちばんつよい国
デビッド・マッキー(作) , なかがわ ちひろ(訳)
大きな国の人びとは自分たちの暮らしほど素敵なものはないと信じていました。我々が征服すれば世界中の人が幸せになれると色々な国へ戦争をしにいきます。征服されていない国が兵隊すらいないたった一つの小さな国になった時、大きな国がどう変わるかが見もの。料理の匂い、石けり、歌や笑い声があふれています。
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そらいろ男爵
ジル・ボム(文) , ティエリー・デデュー(絵) , 中島 さおり(訳)
本が世界を救う!子どもだけではなく、本好きにもたまらない内容の絵本です。そらいろ男爵は砲弾の代わりに本を降らせて、戦争する手をとめさせます。男爵は狙いを定めて、小説の始めの半分を味方の陣地に、残りの半分を敵の陣地に落とし、話をするきっかけをつくりました。戦争を終わらせた方法が素晴らしい一冊です。
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へいわってすてきだね
安里 有生(詩) , 長谷川 義史(画)
沖縄県に住んでいる小学1年生の安里有生くんが書いた「へいわってすてきだね」という詩から、生まれた絵本です。純粋でまっすぐな願いだからこそ心に響いて胸を打たれます。「みんなのこころから、へいわがうまれるんだね」と、普通に過ごせる日常こそが平和なのだと感じさせてくれる言葉の数々をぜひ読んでください。
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わたしの「やめて」 戦争と平和を見つめる絵本
自由と平和のための京大有志の会声明書〈こども語訳〉(文) , 塚本 やすし(絵)
声を上げることの大切さを教えてくれます。国と国のけんかを戦争と言います。『ぼくがころされないようにさきにころすんだ』という言い訳で戦争が起きる、というわかりやすいけど真理を突いた言葉で答えを見つけられます。戦争が始まる前に勇気を出して、大きな声で「やめて」ということが大事だとわかってきます。
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さがしています
アーサー・ビナード(作) , 岡倉 禎志(写真)
絵ではなく写真で語られていく珍しい絵本です。ピカアアアアアッと光って、持ち主たちを失った「もの」が使ってくれる人を探していると語り出します。何より読んでもらいたいのは、アメリカで生まれ育ち原爆投下の必要性と正当性を学んだ著者が、来日して原爆体験者から話を聞いて「ピカドン」と出会ったというあとがきです。
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