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「家族」について根本から考えさせられる。瀬尾まいこのじんわり沁みる本
血がつながっているから、一緒に暮らしているから、「家族」なのでしょうか?瀬尾まいこの小説は、家族の数だけ家族のカタチがあることを教えてくれます。児童虐待やDVなど、家庭内での家族であるがゆえの深刻な問題もクローズアップされるなか、あらためて「家族」について考えてみたくなる物語をそろえました。
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優子には父親が3人、母親は2人います。家族の形態は7回も変わりました。22歳の現在は、3番目の父と2人暮らし。結婚が決まり、婚約者と一緒に今までの父や母に会いに行き、大歓迎を受け、みんなからたくさんの愛情を与えられていたことに気づきます。心にじんわり沁みてくる、温かい物語です。
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卵の緒
瀬尾 まいこ(著)
表題作は、坊ちゃん文学賞大賞受賞のデビュー作。父を亡くし母と2人暮らしの9歳の育生は、母に「へその緒」を見せてほしいと頼みますが、出てきたのは「卵の殻」でした。やがて母が再婚&妊娠し、育夫は母と自分に血のつながりがないことを知ります。高校生の七子と、亡くなった父の愛人の子・七生の物語「7's blood」も収録。
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