ブックキュレーターhonto編集員
叶わぬ恋に身を焦がした、醜く恐ろしい姿をした男たち。その姿を描いた異形の恋物語
美しい王子様とお姫様が出会って恋に落ちる。私たちが幼い頃に憧れた恋物語の主人公は容姿をはじめ、性格も身分も心配のない人たちばかりです。ですが他人から恐れられ、蔑まれる外見を持つ男たちも美しい女性に恋をして、その容姿のために大きな苦悩と悲しみを抱え込みます。醜い容姿をしている彼らの心の中を覗ける恋物語を集めました。
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美しい主人公ベルが、恐ろしい姿をした野獣と恋に落ちる。世界一有名な異色の恋物語と言っても過言ではありません。民話のような素朴な語り口調からも、野獣が容姿を気にしてベルを信じ切れず、思い悩む様子には胸が痛みます。ボーモン夫人とヴィルヌーヴ夫人の二つの異なる筋があり、読み比べてみるのもオススメです。
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大陸を統べる王の座をめぐり、血筋や家を背負って人々が戦う物語です。本書で小鬼と罵られるのは名家ラニスター家のティリオン。普通の半分の身長に醜い容貌を持つ彼の武器は頭脳。そんなティリオンは娼婦シェイと仲良くなりますが、ふたりは互いを信じ切れるのか・・・。一挙一動に命がかかる緊張感にページをめくる手が止まらなくなるでしょう。
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怪人エルキュールの数奇な愛の物語
カール=ヨーハン・ヴァルグレン(著) , 立石 光子(訳)
19世紀ドイツ、娼館で生まれた2人の赤ん坊。1人は美しいヘンリエッテ、もう1人は怪物エルキュール。口もきけず、耳も聞こえず、肌は鱗に覆われたエルキュールはヘンリエッタに再会したい一心で、世間に蔑まれながらもその不遇な運命を生き抜きます。エルキュールの醜さにまったく動じないヒロインの気丈さにも心奪われます。
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ノートル=ダム寺院に捨てられた赤ん坊は、背中も脚も曲がり片目しか見えない恐ろしい姿でした。引き取ったフロロは彼をカジモドと名づけます。カジモドは初めて自分を人間として扱ってくれたエスメラルダに恋をしますが、フロロも彼女を求め、悲劇が始まります。『レ・ミゼラブル』の著者、ユゴーの愛と悲しみに満ちた名作です。
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