気鋭の中国ミステリ作家がオススメする、本格推理小説の傑作たち！

戦後の村に起こった連続殺人事件。緻密な伏線と奇想天外のトリック、そして多重解決。本格ミステリを楽しむ一冊。ちょっと長いですが、一気に読み終わりました。探偵が真相を解明する一言は格好良すぎて、ミステリの歴史に残る名セリフだと思います。

邪道、外道、でも王道すぎる本格ミステリ短編集。いままで見たことない書き方ですが、これからも見れないだろう。マニアックなのに、エンタテイメントとしても最高。

来日から3年間、ずっと金沢に住んでいます。金沢を舞台にするこの一冊を薦めたいです。青春の挫折と無力感とは、米澤氏の一番得意なテーマですが、「ボトルネック」より残酷な表現方法はない。

四人の少女たちの人間関係をめぐる「日常の謎」。ミステリと少女小説のコラボレーション。もともとコバルト文庫で活躍した友桐氏が東京創元社でミステリ作家に転身し、この一冊の中に独自の世界観を作りました。

あの頃、本格ミステリなら何を書いても許されると信じていました。世の中はあんなに甘いわけではないことを、今すでに分かりました。だけど、本格ミステリ狂信者だった自分が書いたこの問題作は、ある意味で青春の記念物になった気がします。