ブックキュレーターhonto編集員
ヒンドゥー教から仏教、古代中国の思想に、禅まで!?東洋思想をたどる読書の旅
古代インドに興ったヒンドゥー教に始まり、やがて仏教が生まれ、それが古代中国の思想と融合し、島国日本で禅として結実するまでをたどる壮大な読書の旅。何千年という月日をかけてたどり着いたこの旅が、この5冊を結節点として味わえます。インド、中国、日本と、国境で分ける近代的な考えの貧しさを実感できるでしょう。
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実際にインドで教鞭をとった経験から、インドに根ざしたヒンドゥー文化を陰に陽に多面的に考察しています。「日本各地で祀られている弁財天は実はヒンドゥーの神々の一人だった」「輪廻は仏教の考えではない」「ガンジーはなぜ存在することができたのか」など。ヨガからカースト制度まで、古代から続く独自の文化が幅広く紹介されています。
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『犀の角のようにただ独り歩め』、その言葉の真意とは――。仏教にはあらゆる宗派、経典がありますが、本書はブッダ本人にもっとも近い声を収めた対話篇です。ここには仏教が難解な哲学になる前の、中国や東南アジアに分派する前の、ブッダの残した血の通った言葉があります。東洋版『ソクラテスの弁明』といっても過言ではない一冊です。
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老荘が俗世を脱したとすれば、世俗を極めたのが孔子です。俗世においていかに世を生き延びるべきか?いわば元祖・自己啓発本ともいうべき言葉を収めた『論語』。この古代文字で書かれた古典を、現代の能楽師がその身体感覚と漢学の教養でもって再解釈し直したのが本書です。老荘の裏バージョンとしての「自由意志」について考えさせられます。
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禅
鈴木 大拙(著) , 工藤 澄子(訳)
禅の伝道師・鈴木大拙が欧米に向けて英語で語ったのが本書です。ひねくれた禅の公案とはいったいなんだったのか?英語で客観的に語られることで、禅の非論理性が浮き彫りになります。しかし日本の読者にとっては逆に、その非論理性の持つ意味が明らかにされます。岡倉天心『茶の本』と同様に、英語で語られるからこそわかる日本文化の啓蒙書です。
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