ブックキュレーターhonto編集員
「さよなら」について、ひとり静かに考えたくなったときに読みたい本
別れといえば昔より、『この人の世の常なるを〜』と島崎藤村も「惜別の歌」のなかで歌っていました。恋愛と同じように「別れ」もまた、文学などの永遠のテーマといえるでしょう。その「別れ」をいろいろなかたちで表現している本を選びました。人生のいくつかのポイントで遭遇する、さまざまな「さよなら」について考えてみてはいかがでしょう。
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幽霊 或る幼年と青春の物語 改版
北 杜夫(著)
『人はなぜ追憶を語るのだろうか』。詩情豊かで、かつ研ぎすまされた文章の背後にあるのは、時間の深みのなかに消え入りそうな幼い日の幻影への漠然とした不安感なのでしょう。大自然との交感、父への畏怖、去っていった母への慕情・・・。読む人の意識をいつかシンクロナイズしてしまう、幼年期との「別れ」の物語です。
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自殺した中学時代の同級生のお別れ会出席のために帰郷した私は、初恋の相手に再会しますが、7年ぶりの私はかつての自分ではありません。会社や仕事、家族、生まれ育った故郷、さらには自分にまで絶望した私は旅に誘われますが・・・。そんな表題作のほか、過去に「さようなら」して新しいスタートを切る「私」を描いた2編を収録した作品集です。
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