ブックキュレーターhonto編集員
孤独や居場所をめぐる話。逃げる人、隠れる人、楽しむ人。それぞれの生き方
誰でも孤独を感じるときがあります。求めても人とつながることができなかったり、自分の居場所がわからなかったりすると、寂しい思いをします。でも、昼夜を問わず、誰かとつながっているのもストレスです。孤独にはネガティブな印象がありますが、視点を変えるとこれほどの自由はありません。孤独をめぐる人間模様を描いた本を紹介します。
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人間は時には孤独が必要です。しかし本書に登場する男性は、冬にはマイナス15度にもなる酷寒の地で、27年もの間誰にも見つからずに、野営での独居を貫きました。人間関係や社会とのつながりから逃れ、食料や燃料を近隣からこっそり拝借してまで、孤独を守り通した理由とは?人間の本質に迫るノンフィクションです。
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最近の刑務所は、知的障がいがある人、高齢で介護が必要な受刑者が増え、福祉施設化しているという驚きの事実が語られます。一方で、高齢者を厳しく管理して、刑務所さながらの福祉施設が増加中とも言います。中高校生向けに書かれていますが、福祉施設と刑事施設の逆転という社会問題を提起した、親子で読める社会書です。
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日本での生活に息苦しさを覚え、タイのコールセンターにたどり着いた人たちを描いたノンフィクションです。日本では孤独や挫折感に打ちひしがれた人たちも、ここバンコクでは他人の目を気にせず、ありのままの自分を受け入れ、自らを肯定しならが生きています。誰もが生き生きと住みやすい社会とは、を考えさせる一冊です。
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何をするにもお金が必要な世の中で、週に2日だけ働き月収7万円で生活した記録です。無理することなく不要なものを削っていくと、不思議とお金に対する不安が消えていくと言います。6年間の隠棲の結果見えてきた社会やお金との関わり方、自分のあり方を泰然と語ります。こんな生き方でいいんだ、とホッとできる一冊です。
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