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トリックどころじゃない！雰囲気が独特すぎる傑作ミステリー5選
ミステリーといえば「奇抜なトリック」や「驚愕の真犯人」などに目が行きがちですが、それだけがミステリーの魅力でしょうか？ここでは明らかに普通の推理小説とは一線を画す、独自の雰囲気を味わえる作品を選びました。有名なものばかりですが、あらすじや結末を知っていても十分楽しめます。【選者：小島惇史（こじまとしふみ）：運営局】
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日本探偵小説三大奇書の1つ。精神病科の病室で目覚めた「私」は記憶を失っていた。過去に発生した複数の殺人事件との関わりが徐々に明らかになっていくが・・・。一読では到底理解できない混沌とした内容に圧倒されること間違いなし。「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす」と評される本作を読んでみては？
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人間椅子 他九編
江戸川 乱歩（著）
女性作家の佳子の元に届いた一通の手紙。そこには「私」の犯した想像を絶する罪悪が告白されていて・・・。「私」の異常な性的嗜好に慄きながらもページをめくる手が止まらない！日本における推理小説の基礎を築いた乱歩の真骨頂が存分に味わえる代表作です。
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夏目漱石とシャーロックホームズが協力して超常現象を解決するパロディ作品。章ごとに漱石の覚え書きのスタイルとホームズ物のスタイルで交互に語られます。中でも漱石視点で描かれるコカイン中毒のホームズの姿は抱腹絶倒です。ストーリーはもちろん、漱石×ドイルの文体のコラボを堪能しましょう。
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日本探偵小説三大奇書の1つにしてアンチ・ミステリーの傑作。随所に既存の推理小説のパロディーが散りばめられ、国内外の本格推理小説を読み尽くした人にこそ読んでほしい一冊です。自称名探偵たちが繰り広げる推理合戦は必見！そして読み終わった時に著者・中井英夫が我々に放った痛烈なメッセージに気付きます。
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戦国時代に村人が落ち武者を惨殺してからというもの、怪奇な出来事が相次ぐ八つ墓村で猟奇的な虐殺事件が起きる。そして二十数年後、再び連続殺人が始まった・・・。数多くの作品に影響を与え続ける不朽の名作。映画は改変が加えられているので、映画を観た人でも楽しめます。活字ならではの気味悪さを味わってみませんか？
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