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長崎の歴史が沁み入る物語。はじめての青来有一
役所に勤めながら作家デビューし、長崎原爆資料館の館長にまで就任してからも小説を執筆し続けてきた芥川賞作家・青来有一。生まれも育ちも長崎、被爆2世とあって、彼の記す多くの本には、原爆、隠れキリシタンなど長崎の重い歴史が描かれています。ストーリーだけでなく、哲学的思想、歴史と土地の知識も楽しめる本を紹介します。
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爆心
青来 有一(著)
釘、石、虫、蜜、貝、鳥という漢字一文字をタイトルにした連作短編集です。6作品それぞれまったく異なるストーリーでありながら、どの作品にも被爆の歴史が組み込まれています。著者の他の作品を読み解くヒントにもなる、宝石箱のような一冊です。
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てれんぱれん
青来 有一(著)
「てれんぱれんさん」が見える世界とそうでない世界の間を乗り越えてゆく、長崎を舞台にした物語です。「てれんぱれん」は、ぶらぶらとなまけている人を非難するときによく使われるという九州の北の方で使われる方言です。不登校の少年を通じ、過去と未来、死と生が入り混じる幻想的な小説です。
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