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不思議な世界に迷い込む物語~近代文学編~
明治から昭和に書かれた近代文学には、不思議な世界を描き出した名作が多く残されています。私たちの日常とは異なる世界、現代を生きる私たちには想像もつかないような世界。少し怖い、だけど、覗き見たくなる世界を、文章で楽しんでみませんか?現代ほど自由ではなく、便利でもなかった時代。だからこその深みや不思議さがあります。
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泉鏡花は明治から昭和にかけて活躍した文豪で、美しい文体とどこか現実離れした世界観に定評があります。印象的なのは本書のタイトルにもなっている「外科室」。重い病を得た夫人が心のうちに秘めておきたい秘密と、執刀医である若い医師の純粋すぎる恋の行方は、現代に生きる私たちには想像できない壮絶さに満ちています。
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谷崎潤一郎作品の根底にあるのは、「女性への思慕と崇拝」です。マゾヒズム小説集というだけあって、女性に虐げられたり、馬鹿にされることにアイデンティティを見いだす男たちの喜びと少しの悲しみを、ぜひご覧ください。「少年」に描かれた、少年少女たちが閉ざされた世界の中で目覚める快楽の描写は必読です。
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