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「アリス」がインスピレーションの源に!?はじめての「シュルレアリスム」本
「シュール」や「シュルレアリスム」という言葉を一度は聞いたことがあるはずです。日本語に訳すと「超現実主義」、芸術全般で使われる表現のスタイルですが、どういうものかと問われるとよくわからない・・・という方も多いことでしょう。そんな方にぜひ読んでいただきたい、シュルレアリスムの世界を理解する手掛かりになる本を紹介します。
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シュルレアリスム宣言・溶ける魚
アンドレ・ブルトン(著) , 巌谷 国士(訳)
フランスの詩人、アンドレ・ブルトンによるこの本が、芸術におけるシュルレアリスムの運動を拡大させるきっかけとなりました。彼が考えるシュルレアリスムについて書かれたエッセイから、シュルレアリスムとは何かを存分に体感できます。また、併録されている「溶ける魚」は、自動記述という手法で書かれた物語集です。
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シュルレアリスムとは何か
巌谷 国士(著)
著者が行った講演をまとめた本で、日本で広く知られている「シュール」という言葉と「シュルレアリスム」との違いがわかりやすく説明されています。また、シュルレアリスムに関連の深い「メルヘン」や「ユートピア」の概念についても言及されていて、シュルレアリスム入門の最初の一冊としてオススメです。
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不思議の国のアリス 新装版
ルイス・キャロル(著) , ヤン・シュヴァンクマイエル(画) , 久美 里美(訳)
数多くの芸術家に影響を与えている「不思議の国のアリス」は、シュルレアリスムのインスピレーションの源にもなりました。そんなアリスの世界に抜群にはまっているのが、グロテスクなコラージュで彩られた本書です。不気味なアリスの登場人物たちを、ヤン・シュヴァンクマイエルがより一層気味悪く仕立て上げています。
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はるかな旅 岡上淑子作品集 新装版
岡上淑子(著)
幻想的で、どこか不穏なモノクロームのコラージュの作品集です。古い写真や洋雑誌から切り張りされて作り上げられた世界は作者のシュルレアリスム観がそのまま映し出されたかのようで、危うい不条理さが魅力。全作品の一覧表と制作についてのインタビューも収録されています。
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