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昔も今も、人は人~古典文学入門編~
今も昔も、この世界に暮らすのは「人間」です。時代は変われど人の情や心は変わりません。遠い古の時代を生きた者たちもまた、わたしたちと同じ人間でした。そんなことを強く感じられる古典の名作を紹介します。学校の教科書で目にしたことがある作品も多いかと思いますが、大人になった今だからこそ、じっくりと味わえるようになっているはずです。
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春はあけぼの、夏は夜。古典の授業で何度も読んだ名文です。平安の才女・清少納言の目を通して見ると、わたしたちには縁遠い「平安時代の宮廷」という世界が少し身近に感じてしまうから不思議です。「かわいいもの」や「憎いもの」、そして敬愛する中宮定子様への気持ち。ぜひ、平安時代の人になったつもりで楽しんでください。
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「源氏物語」をどうしても読みたい!そんな情熱を持った少女の記録です。著者・菅原孝標女は田舎育ちのお嬢さん。都、そして噂に名高い「源氏物語」に憧れていました。ようやく読めた折の感激は、現代を生きるオタク女子たちの気持ちに通じるものがあり、思わずくすりと笑ってしまいます。
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著者・吉田兼好が「つれづれなるままに」記した、古典随筆の傑作です。教訓に満ちたいくつものお話が詰まっており、最後に添えられた兼好の一言に共感してしまうこともしばしば。「人間とは、かくあるべきである」そんなことを伝えるエピソードも多く、現代人であるわたしたちも頷きながら楽しく読み進めることができます。
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恐怖というのは、人間の感情のなかでも非常に根源的なもの。そして、怖いけれど見たい・・・そんな矛盾に満ちた気持ちを、過去の時代の人々も抱いていたことでしょう。「雨月物語」は、いわゆる怪談がまとめられた小説集。幽霊や妖怪、不思議な占い、そして悲しみ。さまざまな気持ちに背筋がゾクゾクと震えること間違いなしです。
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