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幕末日本、明治維新のイメージを一新するユニークな視点の本
幕末や明治維新といえば、西郷隆盛や坂本龍馬の活躍を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、一夜にして江戸が東京に生まれ変わったわけでも、人々の生活が安定したわけでもありません。それまでの身分や秩序が一変し、生活に困る人もたくさん出ました。立場が変われば見方も変わります。さまざまな視点から幕末や維新を捉えた本を集めました。
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公家たちの幕末維新 ペリー来航から華族誕生へ
刑部芳則(著)
幕末から明治維新までの歴史のなかで、これまで公家の存在は脇役と捉えられてきました。しかし実際は、公家は自らの政治的野望を持ち、公武合体や王政復古に深く関与していました。本書は、公家たちが託した維新への夢を明らかにし、実際に成し遂げられた歴史との乖離を描く、公家が主人公の大河ドラマともいえる一冊です。
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レンズが撮らえたオックスフォード大学所蔵幕末明治の日本
フィリップ・グローヴァー(編著) , 三井 圭司(編)
オックスフォード大学の付属博物館は、25万点を超える写真を所蔵しています。本書は、その中から幕末から明治にかけての日本を記録した写真を多数紹介。遣欧使節団に参加した武士や、ハンブルグを訪れた雑技団など海外で撮影されたもの、日本の風景や人物を写したものなど、当時の雰囲気を目で見て味わえます。
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明治維新後の日本を作った立役者は、大久保利通と木戸孝允である。サムライ資本主義は格差の広がりを抑えている、など斬新な見解が満載です。明治の経済人・渋沢栄一ならトランプ大統領にこう忠告するだろう、という興味深い推測も披露されています。日本で学ぶ日本史とは、一味違った見方や切り口が新鮮な一冊です。
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