ブックキュレーター教育学者 古川雄嗣
「道徳」って何だろう?小中学校の教科「道徳」で哲学に入門しよう!
「教科」になった小中学校の「道徳」。でも、それって何を学ぶ教科なの?「いじめはいけません」「夢に向かって頑張ろう!」・・・こんなことを、わざわざ授業で教えるの?違います。「道徳」とは、本来、人間や社会や国家について、自分の頭で考えるための「哲学入門」なのです。親と教師がまず学ぶべき、哲学と道徳の入門書5冊を選びました。
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「商売に成功してお金持ちになりたい。だから、私はお客さんに嘘はつかない」。これは本当の道徳といえるのか?これがカントの問題提起です。これなら、中学校の道徳授業でも十分扱えそうですよね。人間はモノではない。人間は「人格」である。この崇高な理想を打ち立てたカントの道徳哲学、ぜひ一度、学んでみてください。
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「市民は国家のために死なねばならぬ」・・・なんていうと、とんでもない国家主義だ、軍国主義だと、私たちは思いますよね。でも、じつはこれ、あの民主主義の理論的完成者といわれるルソーがいっていることなんです。これはどういうことでしょうか?民主主義のもとで必要な「市民」の道徳とは何か、学び直してみましょう。
ブックキュレーター
教育学者 古川雄嗣1978年、三重県生まれ。京都大学文学部および教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。博士(教育学)。専門は、教育哲学と道徳教育。現在、北海道教育大学旭川校・准教授。西洋と日本の近代哲学の研究をベースに、人間の生き方や国家と社会のあり方などについて、幅広く考えている。学生や社会人に向けた平易な著書や評論、講演等にも積極的に取り組んでいる。著書に、『偶然と運命―九鬼周造の倫理学』(2015年)、『看護学生と考える教育学―「生きる意味」の援助のために』(2016年)、『反「大学改革」論―若手からの問題提起』(共編著、2017年)、『大人の道徳―西洋近代思想を問い直す』(2018年)。
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