ブックキュレーターhonto編集員
食べものだけで終わらない!美味しそうだけどストーリーが本気でおもしろい本
美味しそうな食べものが出てくる物語はどうしてもそこをクローズアップされがちですが、ここでは食べものに負けない存在感のストーリーが共存する本を集めてみました。本格ミステリーから児童書まで、「食」はどんな組み合わせもお手のもの。食欲も刺激される、極上のストーリーを味わってください。
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読めばわかる「アッコちゃん」の圧倒的な存在感。謎多きアッコ女史にかかれば、主人公の澤田三智子も彼氏にフラれて落ち込んでいる場合ではありません。身長173センチのド迫力美女がカレー鍋の前に仁王立ちする姿が想像できます。登場人物の温かな人柄に寄り添う、実に美味しそうなランチメニューの数々は必見です。
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絶対的な味覚を持つ天才料理人・直太朗を主軸に据えながら、70年の時を超えた謎解きが交錯する本格的なミステリー小説です。料理のレシピが再現されるたび明らかになる恐ろしい陰謀に、ページをめくる手が止まりません。すっぽん出汁が染みこんだ不思議な土鍋を相棒に、最後は直太朗本人の謎が解き明かされます。
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時代もの初心者にこそオススメしたい良作です。岡っ引きが江戸下町の難事件に挑む王道時代小説ですが、名推理を進言するのはなんと稲荷寿司屋台の大将。超能力少年やヤクザの大親分など、謎多き登場人物が料理よりもいい味出しています。季節を彩る「初もの」に生唾を飲み込みつつ、切なくてやさしい江戸の人情に浸ってみてください。
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アメリカ開拓時代の農家の日常がみずみずしく描かれた、大人にもオススメできる半自伝的物語です。小さな少年が牛や馬を育て、父のような農夫になろうと決意する過程に心が温まります。自ら育て、収穫した野菜や家畜を「食料」へ加工する様子が丁寧に描写されているのが本書の特徴。9歳の少年の舌と胃袋に、思わず同調してしまいます。
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言わずと知れた児童文学の傑作ですが、息を飲む展開を支えるのは美味しそうな食べ物の数々。日本人には馴染みの薄い英国料理を想像すると、違った楽しみ方ができるでしょう。ハリーが一番感動したのは『顎がはずれるほどに固い』けれど、生まれて初めてもらったハグリットからの誕生日ケーキだったのかもしれません。
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