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きみは耐えられるか?作者の気質に思わず笑ってしまう笑劇本
作家には、世間から外れた変わり者が多いものです。学校で学んだあの偉大な文豪も、耳を疑うようなエピソードの持ち主だったなんてことも少なくありません。そこで小説とエッセイから作者の気質が見えてくる笑劇本をセレクトしました。思いっきり笑って、胸に溜まったモヤモヤを吹き払いましょう!デトックス効果大です。
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夏目漱石と芥川龍之介との思い出を回想したエッセイ集です。その半分以上が、師である漱石との交流について筆が割かれています。漱石への愛は、とどまるところを知りません。そのコレクションやコスプレぶりは「ストーカーか!」と思わずツッコミたくなるほど。行き過ぎた愛は、危険なほど笑いにもあふれています。
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この脱力系エッセイ集のなかで、文士との交流録をまとめた「日記シリーズ」は笑撃の一言。正宗白鳥、井伏鱒二、武田泰淳といった、名立たる文士を相手に取る奇妙な言動の数々。唯一無二なその天然キャラは、少年がそのまま大人になったかのようです。双方の会話は悲しいほど、まったくかみ合いません。
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青春の暗い日々を描いた私小説集。特に強烈なのが「腋臭風呂」です!腋臭にまつわる忌まわしい二つの記憶を、語り手の私が述懐するスタイルで展開します。逃げ場のない浴室で繰り広げられる悪臭との戦い。臭いをこらえ必死に湯につかるその様子に笑いが止まりません。臭いを執拗に描く作家の特性がよく表れた短編小説です。
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