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芸術こそが生きる使命!芸術家の情熱と狂気を描いた小説
「宇治拾遺集」に優れた火事の絵を描きたいがために、自分の家と家族に火を放った絵仏師の話があります。ここで紹介するのも、同様に芸術にのめりこみ、狂っていく芸術家たちの魂を描いた小説です。芸術のためなら多くを犠牲にする業の深さを垣間見ることで、そこから生み出される作品により深い思いを馳せることができるでしょう。
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島尾敏雄の私小説『死の棘』は、愛人の存在に苦しむ妻の狂気を描いたゴシップ性が話題を呼び、ベストセラーになりました。しかし、著者がその制作背景を調べるうちに、背筋の凍るような事実に行き当たります。作品のために手段を選ばない小説家の業の深さと、その妻の苦しみを緻密に調査した衝撃的なルポルタージュです。
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30年前、制作途中で頓挫した1本の映画。そこには主演女優のチャイルド・ポルノ・フィルムを巡るスキャンダルが隠されていました。自身の過去の映像によって傷つけられた女優・サクラが、自らの傷を癒すために、再び演じることに向かっていく女優魂に圧倒されます。大江版「ロリータ」ともいえる、美しい社会派小説です。
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