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「英雄」とは何者なのか?西洋の英雄物語について学べる本
「英雄」という言葉から私たちは肉体的な強さや救済者といった存在を連想しますが、そんな格好良さだけが英雄の条件ではありません。英雄は神様ではなく人間です。だからこそ彼らは生きていくなかで成長もするし、苦悩もするのです。ヨーロッパの神話や文学には昔からさまざまな英雄たちが登場してきました。そんな彼らの物語を紹介します。
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千の顔をもつ英雄 新訳版 上
ジョーゼフ・キャンベル(著) , 倉田 真木(訳) , 斎藤 静代(訳) , 関根 光宏(訳)
洋の東西を問わず、世界中の神話に登場する英雄たちを比較、分析した一冊です。英雄たちが実際に辿った旅路や内的な精神の成長から見出された共通点から、どのような存在が英雄と呼ばれるにふさわしいのか、英雄たる条件は何なのか、という広大な主題に立ち向かった、世界的な神話学者キャンベルの名著です。
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ケルトの神話 女神と英雄と妖精と
井村 君江(著)
ローマ帝国がヨーロッパを制圧する以前、西ヨーロッパで広く信仰されていたのがケルト人たちの神話でした。本書では主にアイルランドにおいて信仰されていた神話をもとに、神々や英雄たちの主要な物語を紹介、解説しています。著者の井村君江は、日本におけるヨーロッパ妖精物語の草分け的存在です。
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ベーオウルフ 中世英雄叙事詩 韻文訳
枡矢 好弘(訳)
「ベーオウルフ」は古英語で書かれた最も古い叙事詩の一つです。神話がだんだんとキリスト教へと移り変わる時代に書かれたこの物語の英雄ベーオウルフは、完璧な強さを持つ神話の英雄たちとは異なり、死や老いといった人間の悲しみを強く背負った存在。古代の北欧の死生観が垣間見える、荒々しくも美しい英雄物語です。
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ドラゴン 反社会の怪獣
ウーヴェ・シュテッフェン(著) , 村山 雅人(訳)
英雄としての条件の一つは敵との戦いです。その最たる存在はドラゴン。世界最古の竜と言われているバビロニアのドラゴンや、ベーオウルフや大天使ミカエル、聖ジョージが戦ったドラゴンなど、あらゆるドラゴンを神話学や現代心理学といった多面的な視点で分析した読み応えのある一冊です。
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