ブックキュレーターhonto編集員
読みきかせして伝えたい!命について、大切なことを教えてくれる絵本
子どもに何かを教えるとき、自分の言葉で語ろうとすると案外難しいものです。「生・死」など重いテーマになると、教える側にもより力が入ってうまく言葉が出てこなくなったりします。そんなとき、頼りになるのが絵本です。わかりやすい言葉と印象的な絵柄で「命」について綴られた、身近な大人の声で語りかけるのに最適な絵本を集めました。
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えんとつ町のプペル
にしの あきひろ(著)
煙だらけの町でえんとつそうじ屋をしている少年ルビッチは、ハロウィンの夜に不思議なゴミ人間と出会います。名前のない彼に「ハロウィン・プペル」と名付けてやさしく接するルビッチですが、周囲の反応は厳しくて・・・。流されかけるルビッチと、変わらないプペル。2人の物語の意外な結末は、輝く命の尊さを教えてくれます。
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ぼくがラーメンたべてるとき
長谷川 義史(作 絵)
人気絵本作家・長谷川義史が、正面から「生と死」を扱った一冊です。自分がおいしいごはんと向きあっているその瞬間、別の誰かも何かに直面しています。そんな同時刻の別視点を淡々と描き切ったこの物語は、感情を抑えて描かれているからこそ衝撃がより強く迫り、言葉にしがたい現実をしっかりと教えてくれます。
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佐野洋子による不朽の名作。死んでも何度でも生まれ変わるねこ。どの人間とどう過ごしても、いくら愛されても自分からは愛せず、ちっとも幸せにはなれません。生まれ変わり続けるねこの真の幸せとは・・・?ねこを題材にしていますが、生き方を問われているのは読み手の人間。年齢によって受け取る重みが変わる絵本です。
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わすれられないおくりもの
スーザン・バーレイ(さく え) , 小川 仁央(やく)
賢くて、みんなに頼りにされているアナグマさん。高齢のため身体の自由もきかなくなり、ある日「長いトンネルのむこう」に行ってしまいます。彼の死を受け入れられず、ふさぎこんでしまう森の仲間たちですが・・・。大切な相手の死を、残されたものたちが時間をかけて受け入れていく、悲しくもやさしい物語です。
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わたししんじてるの
宮西 達也(作絵)
トリケラトプスのリケラは、地震によって両親をほら穴に閉じこめられてしまいます。追いつめられ、誰もが恐れるティラノサウルスに、自分の命と引きかえに両親を助けてくれるよう直談判するリケラ。渾身のお願いに、ティラノサウルスの答えは!?捨て身なのにお互いを心配する2匹の姿に、生きることの真髄を教えられます。
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