ブックキュレーターhonto編集員
決して甘美なだけではないはず。少年の日のダークな記憶がよみがえる小説
大人になり少年時代を振り返る、誰にでも思い出したくない思い出や、若さや幼さゆえの取り返しのつかない過ちがあるはずです。いじめ、不慮の事故、友人の死、苦い初恋・・・。そんな少年の日のダークな経験が鮮やかによみがえる小説を集めました。記憶の蓋が開く時、決して甘美なだけではないノスタルジーを堪能できます。
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ヘッセは少年時代のトラウマをえぐる作品を多く残していますが、中でも「少年の日の思い出」は教科書にも掲載される印象深い短編小説です。友人の蝶の標本に魅了され、出来心で盗んでしまう主人公。許しを請う少年に友人が放ったひと言は、読者の心にも鋭く突き刺さります。短いながら人生観を変える強烈な物語です。
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終わりの感覚
ジュリアン・バーンズ(著) , 土屋 政雄(訳)
少年時代をともにした優秀な親友から、初めての恋人を寝取られた主人公。数十年後、初老になった男のもとに、絶縁した親友の日記が託されたと連絡が入ります。それを機に親友と自身の歩んだ道を振り返るも、衝撃的な真実が隠されていたことに気がつきます。少年の美化された思い出を打ちのめす、ダークで切ない小説です。
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