ブックキュレーター港の人 編集者 井上有紀
海、山、鎌倉。
港の人は鎌倉生まれの出版社。東京から電車で1時間という距離感、歴史と文化を感じる町並み、暮らしを楽しむことに長けた住民たちなどなど、鎌倉にはいろいろな魅力があるのですが、やっぱり、いちばんの感動を与えてくれるのは自然です。海と山のエッセンスがぎゅっと集まった鎌倉の自然のいろいろな顔を知ることができる本を紹介します。
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湘南漁師物語
小菅 文雄(著)
「オギャーと生まれた時、既に漁師だった」と言う著者は、先祖代々漁師という家に生まれた。素朴な文体で、野性味あふれる漁師の暮らしと海から見た湘南を語る。言葉の端々に海への畏れと感謝がこめられていて、自然とともに生きる昔の人々の暮らしも見えてくる。これを読めば鎌倉名物シラス丼がもっと美味しくなるかも。
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鎌倉、逗子・葉山、横須賀・三浦と3つのエリアにわけて16のハイキングコースを紹介。地元民に「こんな本を待っていた」と迎えられたガイドブック。懇切な道案内、周囲のお店情報もあり、ハイキング初心者も優しく誘ってくれる。身近にこんな多彩な表情をした自然があることに改めて感謝。
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鎌倉広町の森はかくて守られた 市民運動の25年間の軌跡
鎌倉の自然を守る連合会(著)
鎌倉の郊外にある広町緑地は、質の高い生態系を持つ森。初めて訪れた人は、住宅街の真ん中にこんな深い森があることに驚くだろう。この森は、周辺に住む住民たちが団結して25年間にもわたって住民運動を続け守り抜いた奇跡の森なのだ。運動の戦略、住民たちの葛藤など、ドラマを見るようなドキュメント。
ブックキュレーター
港の人 編集者 井上有紀鎌倉の由比ガ浜にある出版社「港の人」勤務の編集者。手がけた本は、『目であるく、かたちをきく、さわってみる。』(マーシャ・ブラウン)、『きのこ文学名作選』(飯沢耕太郎編)、『胞子文学名作選』(田中美穂編)、『世界 ポエマ・ナイヴネ』(チェスワフ・ミウォシュ)、『90度のまなざし』(合田佐和子)など。海を見ながら自転車で通勤する時間が、毎日のいちばんの贅沢です。本棚の隅っこにあるような本もふくめて、一冊一冊大切に紹介します。ホームページhttps://www.minatonohito.jp
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