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肩肘張らずにテンポよく読める!はじめてのシェイクスピア
西洋において永遠の古典とされるシェイクスピア。名前だけは誰でも知っているけれど、彼の作品を読んだことがないという方は意外と多いでしょう。ここではシェイクスピアにはじめて触れる方に向けて、また教養を身につけたい方に向けて、肩肘張らずにテンポよく読めるシェイクスピアの本を紹介します。
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シェイクスピア四大悲劇の一つ。主人公マクベスは野心の強い妻にそそのかされ、クーデターを試みます。しかし、一時の栄光を手にしかけたマクベスに待っていたのは、恐ろしい身の破滅でした。神経が張り巡らされた劇的な台詞が読者を飽きさせません。戯曲王・シェイクスピアの作品の中で最も緊密な一作です。
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四大悲劇の一つ。老王リアは3人の娘の中で最も親孝行な者に財産を与えると宣言します。2人の姉は面従腹背の策略家であるものの、末娘のコーディーリアは衷心からの孝行者でした。しかし、リア王は策略にはまりコーディーリアを勘当します。とある一家の破滅を、失墜しつつある老王の権威という装置を用いて描いた一種の家族劇です。
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シェイクスピア作品の中では知名度は低いのですが、強烈な登場人物と息もつかせぬほどの展開で緊迫感がハンパない名作です。野心、策略、悦楽、絶望、破滅・・・人間のダークサイドを凝縮した、シェイクスピア作品の中で最もグロテスクな一作。知名度が低いだけに、これを知っているとマニアを気取れます。
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シェイクスピア全集 8 テンペスト
シェイクスピア(著) , 松岡 和子(訳)
実弟の策略により、娘とともに長年島流しの生活を送っていたプロスペロー。兄弟が積年の確執をぶつけ合おうとするなか、それぞれの娘と息子は恋に落ち、やがてプロスペローは長年の恨みを水に流します。一度は崩壊した家族が新しい形を作り上げていく過程を、プロスペローという悲劇の人物を通して描いた、古くて新しい家族劇です。
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シェイクスピアは悲劇だけではなく、「夏の夜の夢」のような喜劇も手掛けています。狂乱と幻想に沸き立つ作風は、どことなく『タイタス・アンドロニカス』を彷彿とさせます。妖精のいたずらに端を発した恋人同士の狂騒劇は「夏の夜の夢」のようにはかなく散ります。シェイクピア喜劇の入門編&決定版とも言える一作です。
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