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単なる言葉の置き換えではない。「翻訳」から見る英米児童文学
本屋を覗けば、外国の作家が書いた本もなんなく手に取れる時代となりました。だけどその裏には翻訳者が必ず存在しています。とりわけ児童書は子どもが読みやすいための配慮や原作にある言葉遊びの訳など、その翻訳にはさまざまな工夫が凝らされています。日本でも人気の英米児童文学を、「翻訳」という観点から選んでみました。
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動物語が話せるドリトル先生は猿たちの疫病を治すためアフリカ行きを決行します。翻訳者は小説家・井伏鱒二、下訳を石井桃子が担当。「Dolittle」とはあまり仕事をしないという意味ですが、それよりも音を取った「ドリトル」という名前は近年の新訳でも踏襲され、いかに読者に親しまれているかがわかります。
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孤児のアンはプリンス・エドワード島に住むマリラとマシューの家に引き取られ、さまざまな経験を積みながら成長していきます。村岡花子は1952年に本書を翻訳。原作の題は『Anne of Green Gables(緑の切妻屋根のアン)』ですが、編集者や出版社が案を出し合い、現在の『赤毛のアン』となりました。
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