さりげなく胸がキュンとする。思わずBLを妄想してしまう小説

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詩人として活躍するアンナ・スメイルが初めて書いた小説です。文字がなくなり鐘の音に記憶を支配される世界で、両親を亡くした少年が不思議な眼をしたリューシャンという少年と出会います。不思議な世界観に浸りながら、主人公とリューシャンの危うい関係にドキドキしてしまうことでしょう。

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トリック解明を得意とする「不可能」担当の探偵・倒理と、動機や理由を探る「不可解」担当の探偵・氷雨がコンビで活躍する推理小説です。2人は大学時代からの付き合いで、一緒に温泉に入りながら推理する描写や終盤の告白のようなセリフにはBLの香りを感じてしまいます。登場人物の軽快な会話も魅力的です。

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古書業界の老舗「無窮堂」の三代目の店主である真志喜と、同じ業界で働く友人の瀬名垣の友情の物語。2人が共有する幼い頃の秘密が耽美かつ美しく描かれていて、まるで少女漫画の世界のよう。BL好きとして知られる三浦しをんならではの、女性が憧れるBL世界が堪能できます。

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主人公の青年が友人とゲイパレードを見ている最中に世界が滅亡し、自らが妄想したパラレルワールドに逃げ込むSF小説です。二つの世界を行ったり来たりしながらも、一途に友人を思い続ける主人公に思わず胸がキュンとしてしまうことでしょう。言語を扱った小説でもあるので、言葉遊びも秀逸です。

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キリストの弟子でありながらも彼を裏切ったユダが、キリストに対する複雑な愛憎を吐露した太宰治後期の佳作です。ユダが『あの人は美しい』『私の手で殺してあげる』とキリストへの思いを叫ぶ姿は、病的に誰かを愛す「ヤンデレ」を連想させます。近年認知されたヤンデレは、昭和初期から描かれていたことがわかるでしょう。