ブックキュレーターAI研究者 大澤昇平
ポストAI社会における生存戦略 ~働き方とお金の教科書~
インターネットによって価値の中心が実世界(モノ)から仮想世界(データ)へと移り、労働や資本の意味が再定義されつつある。働き方改革の名の下、AI搭載ロボットに労働力が代替され、チャップリン映画に描かれた産業革命のように仕事が奪われてゆく時代、組織での生存戦略を描くため、自分の仕事の「価値」「働くとは何か」を再考してみよう。
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インターネットの誕生によって無形資産の価値が向上し、価値を製造するコスト(限界費用)がゼロに漸近する世界が見えている今、これからの価値はデータにシフトしようとして来ている。この本では「何のデータが価値を持つのか」「データをどう生かすべきか」という論点について、製造業・IoTの切り口から説明している。
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人類が他の種族と争い、自らを「ホモ・サピエンス(賢い人類)」と名づけるにいたった知能の夜明けである「認知革命」について紹介した書籍。人類が作り出した会社(法人)という仮想の生物の中の活動である、労働・資本の存在をメタ的に捉えることができる。
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「世界とは記号の総体である」という言説から始まり、世界はあくまで事実の集合に過ぎず、価値とは人間が作り出した幻想であり、世界の外に存在するという考え方を説明している。「語りえないものについては、沈黙しなければならない。」
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組織の生存戦略を描く上で検討すべき点をロジカルに説明。著者はマッキンゼー出身で、現在はヤフーの最高戦略責任者(CSO)として政府に多くの提言を行っている。世の中に溢れる様々なバイアスを排除することで、より本質に近づけるということを示唆している。「悩むということは考えているふりをしているだけである」と。
ブックキュレーター
AI研究者 大澤昇平1987年福島県生まれ。19歳で経産省・未踏スーパークリエータに認定。筑波大学情報学類に編入学後、同大学院システム情報工学研究科から東大大学院工学系研究科・松尾豊研究室で人工知能とウェブに関する博士号取得。IBM東京基礎研究所に入社し、ブロックチェーンの基礎研究で社長賞。文部科学大臣奨励賞、国際学会 iiWAS 10 Best Paper Awardなど。31歳で東京大学大学院特任准教授に就任、ディープラーニング講座を担当。ウェブデータから株価を予測するITベンチャーDaisy代表取締役CEO。
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