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人気落語家が「落語」のおもしろさの秘密を語った本
落語といえば、理屈抜きに観てもおもしろい庶民の娯楽です。しかし、その背景には江戸時代以来の歴史の積み重ねがあります。落語の歴史、江戸落語と上方落語の違い、伝統芸能としての落語の現代的意味など、現代を代表する落語家たちが語る「落語論」を読めば、さらに落語を深く楽しめるようになるはずです。
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落語と私
桂 米朝(著)
戦後消滅しかけていた上方落語を復活させ、「上方落語中興の祖」と呼ばれた桂米朝。本書は落語界の第一人者である米朝が、子ども向けに書いた落語の入門書です。落語とはどういうものなのかという説明から始まって、理論的な解説、落語の歴史まで網羅していて、落語への理解が深まる最適のガイドになっています。
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らくごDE枝雀
桂 枝雀(著)
桂米朝の弟子で「爆笑王」と呼ばれた桂枝雀は、大変な理論家でもありました。枝雀が落語のおもしろさの秘密を理論的に解説したこの本では、上岡龍太郎もうならせた「緊張の緩和」理論など笑いのメカニズムが解き明かされています。落語だけでなく、「笑い」というものを知りたい人には必読の書といえるでしょう。
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現代落語論 笑わないで下さい 第2版
立川 談志(著)
若き日の立川談志が書いた初めての落語論で、初版は1965年。現代において「古典落語」を演ることの意味を問い続けた談志が、「落語とはなにか」「落語はどうあるべきか」を語った理論書です。立川志の輔や立川談春など、数多くの弟子たちを魅了した談志落語論の原点がこの本にはあります。
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落語こてんパン
柳家 喬太郎(著)
21世紀の落語界をリードする存在である人気落語家の柳家喬太郎が、古典落語の見どころを解説した本です。いわば落語の「作品論」で、実演家の立場から落語の噺のおもしろさを語っています。落語のあらすじを知りたいという人はもちろん、喬太郎の秀逸な演出はどのように生まれたのか、といった深い落語の見方も養えます。
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落語家論
柳家 小三治(著)
落語界3人目の人間国宝・柳家小三治による「落語家論」で、若い落語家たちに向けて書かれた本です。落語家としての心構えといったことも書かれていますが、旅や酒などについての文章も。もちろんエッセイとしても楽しめますが、超一流の落語家とはこういうものの見方をするのか、ということが納得できる本になっています。
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