ブックキュレーターhonto編集員
「日本人と宗教」の微妙な関係について考えるための本
「日本人は無宗教」とよく言われます。2018年のNHKの調査によれば信仰を持つ人の割合は3分の1程度となっています。しかし、初詣やクリスマスなど宗教に関連した行事は毎年大いに話題になります。日本人は本当に「無宗教」なのでしょうか。ここではさまざまな側面から「宗教」との向き合い方について考えるきっかけとなる本を紹介します。
- 8
- お気に入り
- 964
- 閲覧数
-
古代より神仏を拝む伝統があった日本人。しかし、なぜ今の日本人は特定の宗派を信仰することを恐れているように見えるのか、ということを解き明かした新書です。本書によれば、日本人は決まった形を持たない「自然宗教」を信奉しているのだとか。日本人と宗教の関係について、改めて考えさせられます。
-
現代の「日本人と宗教」の関係に大きな影響を与えたのがオウム真理教事件でした。この本で著者の橋本治はオウム真理教事件を出発点にして宗教について語り、大事なのは宗教ではなく自分の頭で考えることなのだ、ということを説いています。単なる宗教論としてだけでなく、日本人論としても秀逸な一冊です。
-
「宗教とは何か?」というところから始まって、世界の宗教について概観した入門書です。単なる教義や歴史の解説に留まらず、宗教社会学という視点で宗教と社会の関係を掘り下げています。特定の宗派ではなく、宗教全般について幅広く知りたいという方にオススメです。
-
無神論者である生物学者が「神が存在する」という言説をバッサバッサと斬りまくり、「神は妄想である」と断言して世界で話題になった本です。世界的に宗教が国際情勢や教育に影響を及ぼしているなかで、徹底的に迷信や宗教の害悪を批判した本書は宗教のあり方について考えるうえでも、ぜひ読んでおきたい一冊だと言えます。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です