賛否両論!?読み終わっても考察ノンストップ！結末にしこりを残す物語

映画化もされた、貴志祐介によるミステリーの名作。高校生の秀一が、大事な母と妹を守りたい一心で完全犯罪を計画するという衝撃作です。犯罪者の心理を疑似体験しているかのような、生々しすぎる臨場感は圧巻。最後の最後のシーンまで読み手にしこりを残し、犯罪の恐ろしさを改めて考えるきっかけにもなる一冊です。

アニメ映画化もされた、宮部みゆきによる冒険ファンタジーです。平凡な小学5年生・亘の家庭に突如沸きあがった両親の離婚騒動。運命を変えるため別世界へと旅立つ亘ですが、彼の願いの前にはさまざまな壁が立ちはだかります。重いテーマの果ての結末は映画とは大きく異なり、人間の本質について深く考えさせられます。

偶然入手したサーカスのチケットからとんでもないことになる、少年ダレンの奇妙な運命の物語。全体的に闇属性なせいか、じっとりと暗い雰囲気がつきまとう独特のファンタジーです。選択を誤りがちなダレンにハラハラ、ときにはイライラしてしまうかも!?物議を醸した結末について、とことん考察してみてください。

竹藪で拾われた過去を持ち、現在の暮らしに理不尽さを抱えている主人公の晶。かつての幼馴染みたちとともに、米軍の主催するキャンプに参加することになりますが・・・。天女伝説との関係、彼らの存在する意味。ジェットコースターのような展開の果ての結末に納得いくかいかないか、徹底討論会を開きたくなるコミックです。

お人好しな福太の前に現れたのは、子どもの姿のままの大好きだった葵兄ちゃん。突然若返ったという彼を、福太は部屋でかくまうことになります。小出しにされる不穏な空気と、明らかな闇、かつ病み要素の強いストーリー展開が異彩を放つBLコミック。上下巻を読了した後は、2人の幸せについて思考を巡らせたくなるはずです。